『BALLAD名もなき恋のうた』、見てきました。
映画版クレヨンしんちゃんを語る上では欠かせない名作、
アッパレ戦国大合戦が草なぎ剛、新垣結衣主演で実写映画化です。
しんちゃんの役割を持つ子役も出てきますが、特に個性が強いわけでもなし。
一応、この子の成長物語なんだけど、
成長を観客が実感する前に映画終わっちゃうので完全に脇役です。
それはさておき、『名もなき恋のうた』って副題付いたくらいだから
何か変えてくるのかと思ったら展開は原作とほぼ同じだったと言う
なんだろうなぁ、という出来。誰も歌わないし、『うた』という単語自体、話に絡みません。
しかも野原一家独特のキャラの濃さがなくなったせいで、
エンターテイメントとしては確実にパワーダウンでしょう。
それより鼻に付いたのは『説明臭さ』でしょうか。
ヒドいのは冒頭、何故か昔から知ってる人間に
「オレと姫はただの幼馴染だ」と説く又兵衛。
観客に状況説明したいってのは伝わるんですが、
何お前、今更知りあいにそんな事説明してんの? みたいな。
そこにシンイチいるんだから使えよ、みたいな。
それは「草なぎ剛ってこんなに演技下手だったっけ?」と疑うほど酷かった。
下手な脚本は役者を殺すんだなぁと思いました。
その点、岸谷五朗が監督、脚本を務めた『キラー・ヴァージンロード』は
台詞回しは秀逸でした。流石、舞台出身は一味違うんでしょうね。
人によっては多少、テンポが悪いと感じるかもしれませんが、
「面白いと思ったこと全部やりました」って姿勢がエンターテイメントとして好感が持てました。
下手したら『B級映画』の一言で切り捨てられる作品ですが、
待望の実写化(笑)より、スイーツ(笑)より、
こういうのがもっともっと評価されるべきだと思います。
あと映画と直接関係無いんですが、
新垣結衣がインタビューで草なぎ剛を『自然体で素敵な方』と言っています。
スパイスの効いた事が言える女優さんだな、と感心しました。
僕も自分の部屋では時々、自然体になります。たぶん素敵です。